黒猫
最近、店の前に小さな黒猫がいる。少し痩せていて、多分、近所のゴミを漁っているだろうその子猫
は、私を見ると一目散に逃げるのだが、なかなか可愛いのだ。 商売を営んでいると、黒猫を招き入
れれば店が繁盛すると言われているらしい。 まだその効果は表れていないようなのだが・・・・
先日、店の前に見馴れぬ物体が横たわっていた。 間違いない! 猫のフンだ! 今度、追っか
けまわしてやろうと思う。
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最近、店の前に小さな黒猫がいる。少し痩せていて、多分、近所のゴミを漁っているだろうその子猫
は、私を見ると一目散に逃げるのだが、なかなか可愛いのだ。 商売を営んでいると、黒猫を招き入
れれば店が繁盛すると言われているらしい。 まだその効果は表れていないようなのだが・・・・
先日、店の前に見馴れぬ物体が横たわっていた。 間違いない! 猫のフンだ! 今度、追っか
けまわしてやろうと思う。
よくお客様に「何でもいいから美味しいのください!」と言う注文を受けるときがある。 とても困ってし
まうのだが・・・・、人、それぞれ味の好みは違う。 そして時代と共に味覚も変わってきている。 私が
まだバーテンダーになりたてのころ、チーズの盛り合わせにブルーチーズは入っていなかった。 店
には置いてあったのだが、香りが強く塩分が強すぎるため皆さん敬遠したものだった。 今、よく飲ま
れるアイラモルトも20年前は飲む人がほとんどいなかったように思う。 味のバリエーションが増え
た分、人はより個性の強いものの中に美味しさを求めているのかもしれない。 話はそれたが「何でも
いい」と言うのが曲者なのだ。 そう言う方に限って好き嫌いがはっきりしているものである。 アルコ
ールの強弱、甘い辛い、など最低限のリサーチをした後、当たり触りのない物を出してしまっている
私は、まだ「美味しいもの」に対する修行が足らないのかもしれないと思うこのごろなのだ。